なぜ遊戯王カードは株と言われるのか?【事例を用いて解説】

※当記事はPRを含む場合があります

遊戯王カードは株

遊戯王に限らず、トレーディングカードゲームはよく株と言われることがあります

今回はなぜカードゲームが株と言われるのか、またその原理を事例を用いて、カードゲームに詳しくない方にも分かりやすく紹介・説明します。

カード1枚1枚に株のような相場がある

現在、遊戯王カードは全部で10,000種類以上ありますが、全てのカードを同じ値段で購入できるわけではありません

  • デッキを組むのに必要なカード
  • レアリティの高いカード
  • 限定カード

などは需要が多くなるので、高額になりやすいカードの一例です。

大体のトレーディングカードゲームは「1パック5枚入り」のような売り出し方をします。

例えば1パック150円ならカード1枚の値段は30円です。

しかし、中に入っているカードはランダムなので、いわゆる”当たりのカード”が入っていた場合は30円以上でも欲しがる人が出てきます。

このような場合に需要と供給の関係からカード1枚の値段が高くなることがあります。

逆によく当たるレアリティの低いカードは30円以下になることもあります。

カード1枚1枚の値段は固定ではなく変動するので、その部分が株に似ているため、「遊戯王は株」と言われたりするのかもしれません。

値段が上下する傾向と原因

値段の上下にはいくつかの傾向があります。

  • 初動が高く、そこから段々と落ち着いていく
  • 何らかの原因で値段が跳ね上がる
  • 何らかの原因で値段がガクッと下がる

主なパターンはこの3パターンです。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

初動が高く、そこから段々と落ち着いていく

こちらの「ブラック・マジシャン」は以前、CoCo壱番屋で1000円以上注文した際に貰うことのできた枚数限定のプロモーションカードです。

なくなり次第終了のキャンペーンだったので、場所によってはキャンペーン当日になくなった店舗もあり、カードショップなどでは最初約1,500円ほどの相場でした。

しかし、月日が経つにつれて段々と相場が下がっていき、最近では約750円が平均の相場になっています。

再録されたレアリティの異なるカードや、すでに登場しているカードがプロモーション化した場合(上記の例)などはこのような傾向になりやすいです。

何らかの原因で値段が跳ね上がる

このようになる原因には、主に以下のような場合があります。

  • 新登場のカードによって関連カードや自身が強化されたカード
  • 新規カードによって新しく発見されたコンボに必要不可欠なカード
  • 禁止カードから制限カードに戻ったカード

 

こちらの「N・アクア・ドルフィン」は、2006年5月に発売された市販パックで当たるカードのアルティメットレアと呼ばれる高いレアリティのカードです。

2018年3月頃は1枚500円以下が平均でしたが、2018年10月31日頃には1枚3,000円以上が平均の相場となりました。

2018年10月に発売された新商品で関連カード・関連テーマが強化されたため、また2018年8月の世界大会にてこのカードの採用率が高かったのが原因です。

このカードのアルティメットレアが当たる商品はすでに絶版のため、相場は急激に跳ね上がりました。

 

こちらの「グローアップ・バルブ」は禁止カード(公式の大会で使用できないカード)でしたが、2015年10月1日に制限カード(公式の大会で1枚だけ使用できるカード)に復帰したため、その少し前から値段が跳ね上がっています。

絶版の高レアリティカードや限定のカードが上記のような原因に当てはまると、相場が跳ね上がる傾向にあります

何らかの原因で値段がガクッと下がる

このようになる原因には、主に以下のような場合があります。

  • 自身が禁止や制限カードになった場合
  • 他のコンボパーツが禁止や制限カードになりコンボが出来なくなった場合
  • 再録された場合

強力なカードは禁止カードになることがありますが、禁止カードになると公式の大会では使用できないため、需要が急激に減り、値段も急激に落ちます

こちらの「サモン・ソーサレス」はVジャンプ2018年1月号の付録で登場したカードです。

汎用性が非常に高く、様々なコンボに使用できることから徐々に相場が上がっていきました。

しかし、2018年10月1日に禁止カードに指定されてしまったため、急激な下落を起こしています。

こちらの「トーチ・ゴーレム」は2007年10月に発売された商品に収録されて以降1度も再録されていませんでした。

新規カードの登場やルール変更の影響もあり少しずつ相場が上がっていましたが、2017年12月に発売された新商品に再録されたため、相場がガクッと下がりました。

非常に強力なカードや、しばらく再録されていないカードは値段がガクッと下がる傾向にあります

まとめ

今回は何故遊戯王カードが株と言われているのかを紹介しました。

カード1枚1枚の相場は遊戯王☆カード検索様で見ることができます。このように相場が見れるのも、株と言われる原因かもしれません。

遊戯王☆カード検索様は運営終了されています。

値段が上下する時期は主に以下のタイミングです。

  • 新商品の情報が解禁された時
  • 毎年4回(1,4,7,10月の1日)行われる制限改訂の情報が解禁された時

これらの情報が、新商品なら発売より少し前、制限改訂の場合は適用より少し前に公式サイトや公式Twitter、Vジャンプなどで解禁されます。

このタイミングで特定のカードの相場が変化します。

興味のある方は値段の上がるカード、下がるカードを予想してみるのも面白いかもしれませんね。