遊戯王カードには優秀な効果を持つカードが沢山ある反面、「このカードどうやって使えばいいの?」と思わずにはいられないデメリット効果を持っているカードも沢山存在します。
そんな中から、今回はデメリット効果しか持っていないカードを紹介します。
一見弱そうなカード達ですが、他のカードと組み合わせることで強力なカードに化けることもあるので、面白いコンボなどを考えてみてください。
デメリット効果の種類
手札増減系
相手の手札を増やす効果・自分の手札を減らす効果しか持っていないカードです。
基本的に相手にドローさせることはデメリットですが、相性の良いカードに『便乗』などがあります。
自分の手札を減らす行為は「インフェルニティ」などと相性が良いはず・・・
大盤振舞侍 | |
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このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時、相手プレイヤーは手札が7枚になるようにカードをドローする。 | |
初出:2003年4月24日「混沌を制す者」収録 最大で7枚ものカードを相手にドローさせる効果です。 コントロールを相手に移して自分のドロー加速に使いたいところ。 |
悪魔の調理師 | |
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このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、相手はデッキからカードを2枚ドローする。 | |
初出:2000年3月1日「BOOSTER 7」収録 こちらは2枚ドローさせる効果です。 このカードを使った調理師エクゾデッキは有名ですね。 |
電動刃虫 | |
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このカードが戦闘を行った場合、ダメージステップ終了時に相手プレイヤーはカードを1枚ドローする。 | |
初出:2005年11月17日「SHADOW OF INFINITY」収録 攻撃力が高いので、その分つけられてしまったデメリット効果です。 |
D-HERO ディフェンドガイ | |
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相手のスタンバイフェイズ時、このカードがフィールド上に表側守備表示で存在する場合、相手はデッキからカードを1枚ドローする。 | |
初出:2006年5月18日「POWER OF THE DUELIST」収録 レベル4のモンスターでは最高の守備力を誇るため、デメリット効果ありになっています。 |
謙虚な壺 | |
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自分の手札からカードを2枚デッキに戻す。その後デッキをシャッフルする。 | |
初出:2005年5月26日「CYBERNETIC REVOLUTION」収録 禁止カードである「強欲な壺」のパロディーカード。「精霊の鏡」などと相性が良いです。 |
謙虚な番兵 | |
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自分の手札を公開し、その中からカードを1枚選んでデッキに戻す。 | |
初出:2012年7月21日「ABYSS RISING」収録 こちらも禁止カードである『強引な番兵』のパロディーカードですが、実用性はほとんどありません。 |
強欲な贈り物 | |
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相手はデッキからカードを2枚ドローする。 | |
初出:2007年5月12日「TACTICAL EVOLUTION」収録 相手に使う「強欲な壺」といったカード。 『便乗』などと相性が良いです。 |
罰則金 | |
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自分は手札を2枚選んで捨てる。 | |
初出:2007年11月23日「PHANTOM DARKNESS」収録 暗黒界デッキやインフェルニティデッキと相性が良いと思いますが、このカードを優先する必要はなさそうです・・・ |
ライフ増減系
相手のライフを回復させる効果、自分にダメージを与える効果のみを持つカードです。
前者は『シモッチによる副作用』・『堕天使ナースーレフィキュル』・『活路への希望』などと相性が良く、後者は『マテリアルドラゴン』・『DDD反骨王レオニダス』などと相性が良いです。
燃える藻 | |
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このカードが墓地に送られた時、相手は1000ライフポイント回復する。 | |
初出:2003年7月17日「暗黒の侵略者」収録 フィールド・手札・デッキ・エクシーズ素材、どこからでも墓地へ行けば発動します。 |
ダーク・キュア | |
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相手がモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、そのモンスターの攻撃力の半分の数値分だけ相手のライフポイントを回復する。 | |
初出:2007年12月6日「遊戯王デュエルモンスターズGX TAG FORCE EVOLUTION」特典カード 「堕天使ナースーレフィキュル」と同じゲームの特典カードなので、あらかじめコンボでの使用が想定されたカードです。 |
ギフトカード | |
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相手は3000ライフポイント回復する。 | |
初出:2007年5月12日「TACTICAL EVOLUTION」収録 単体ではデメリット効果のみですが、活路エクゾデッキやシモッチバーンデッキでは必須カードです。 |
破壊・自壊系
自分のカードや、自身を破壊する効果のみを持つカードです。
可哀想ですが、初期や2期のレベル4高攻撃力モンスターはデメリット効果を付与されがちです。
魔導アーマー エグゼ | |
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このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。自分と相手のスタンバイフェイズ毎に、自分フィールド上の魔力カウンターを1個取り除く。取り除かない場合はこのカードを破壊する。 | |
初出:2002年9月19日「黒魔導の覇者」収録 「メタモル・クレイ・フォートレス」とは種族の関係上相性が良いです。 しかし、このカードでなければならない決定打にはなりえません・・・ |
G・コザッキー | |
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フィールド上に「コザッキー」が表側表示で存在していない場合、このカードを破壊する。フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊された場合、その時のコントローラーにこのカードの元々の攻撃力分のダメージを与える。 | |
初出:2005年5月26日「CYBERNETIC REVOLUTION」収録 自壊+ダメージというデメリット効果が重複しているモンスター。 自分で使うより「超重武者ヒキャ-Q」などで相手に送りつける方が良さそうです。 ちなみにレベル4のモンスターの中で最高の攻撃力です。 |
女邪神ヌヴィア | |
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召喚された場合、このカードを破壊する。相手が1体でもモンスターをコントロールしていた場合、攻撃力は相手フィールド上のモンスター1体につき200ポイントダウンする。 | |
初出:2001年4月19日「Spell of Mask -仮面の呪縛-」収録 よくネタにされるほどに使いづらいカードです。 自壊+数値ダウンと、こちらもデメリット効果が重複しています。 |
ボアソルジャー | |
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召喚された場合、このカードを破壊する。相手が1体でもモンスターをコントロールしていた場合、攻撃力は1000ポイントダウンする。 | |
初出:2000年7月13日「Pharaoh’s Servant -ファラオのしもべ-」収録 こちらも「女邪心ヌヴィア」と同じく自壊+数値ダウンのデメリット効果が重複しているモンスターです。 上記2枚は各種「機皇帝」や「補給部隊」と相性が良いです。一応・・・ |
怒れる類人猿 | |
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このカードが表側守備表示でフィールド上に存在する場合、このカードを破壊する。このカードのコントローラーは、このカードが攻撃可能な状態であれば必ず攻撃しなければならない。 | |
初出:2003年4月24日「混沌を制す者」収録 「サイバー・ドラゴン」登場以前は優秀なアタッカーでしたが、その後「ジエネティック・ワーウルフ」の登場もあり、デメリット効果の目立つカードになってしまいました。 |
誤爆 | |
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①:自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊する。 | |
初出:2017年10月14日「EXTREME FORCE」収録 デメリット効果ですが、うまく使えれば化けるかもしれないカードです。 |
攻撃・守備系
攻撃する前・した後、攻撃された際に発動するデメリット効果のみを持つカードです。
こちらも初期や2期のレベル4高攻撃力が多いです。
ゴブリン突撃部隊 | |
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①:このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になり、次の自分ターンの終了時まで表示形式を変更できない。 | |
初出:2000年12月14日「Thousand Eyes Bible -千眼の魔術書-」収録 攻撃後に守備表示なるモンスターの代表格です。 |
ゴブリンエリート部隊 | |
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①:このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になり、 次の自分ターンの終了時まで表示形式を変更できない。 | |
初出:2005年5月26日「CYBERNETIC REVOLUTION」収録 『ゴブリン突撃部隊』を使うかこのカードを使うか迷うところですね・・・ |
不屈闘士レイレイ | |
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このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。 次の自分のターン終了時までこのカードは表示形式を変更できない。 | |
初出:2005年5月26日「CYBERNETIC REVOLUTION」収録 「守護霊アイリン」のユニオン効果でデメリットを無くせます。 同じ獣戦士族である「神獣王バルバロス」とは種族サポートに加え「スキルドレイン」との相性が良いです。 |
ジャイアント・オーク | |
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このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。次の自分ターン終了時までこのカードの表示形式は変更できない。 | |
初出:2002年7月18日「ユニオンの降臨」収録 「セコンド・ゴブリン」のユニオン効果でデメリットを無くせます。 闇属性という部分が同じデメリット効果を持つモンスターとの差別点であり、「魔のデッキ破壊ウイルス」や「悪夢再び」に対応しいる点は見逃せません。 |
アックス・ドラゴニュート | |
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①:このカードは攻撃した場合、ダメージステップ終了時に守備表示になる。 | |
初出:2005年12月17日「PREMIUM PACK 9」収録 闇属性・ドラゴン族と恵まれているので、デッキコンセプトに合えばデメリットも気にならないでしょう。 |
フォトン・クラッシャー | |
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①:このカードは攻撃した場合、ダメージステップ終了時に守備表示になる。 | |
初出:2011年11月19日「ORDER OF CHAOS」収録 同じレベル・属性・攻撃力でデメリット効果のない「アレキサンドライドラゴン」が存在するので、基本的には優先する理由がありません。 一応「輝光帝ギャラクシオン」の効果と相性が良いです。 |
地雷蜘蛛 | |
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このカードの攻撃宣言時、コイントスで裏表を当てる。当たりの場合はそのまま攻撃する。ハズレの場合は自分のライフポイントを半分失い攻撃する。 | |
初出:2000年3月1日「BOOSTER 7」収録 コイントスに失敗すればライフを半分失う効果は厳しいですが、「巨大化」と相性が良く、ライフが減れば攻撃力が倍になる可能性あります。 |
漆黒の豹戦士パンサーウォリアー | |
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①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 このカードの攻撃宣言の際に、自分はこのカード以外の 自分フィールドのモンスター1体をリリースしなければならない。 | |
初出:2000年7月13日「遊戯王デュエルモンスターズⅢ 三聖戦神降臨 攻略本上巻」特典カード アニメでは城之内が「スケープゴート」を生け贄に攻撃するシーンが何度もあったと思います。 |
ダーク・エルフ | |
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このカードは1000ライフポイント払わなければ攻撃できない。 | |
初出:2000年1月27日「Vol.7」収録 このカードが元祖デメリット効果持ちのレベル4高攻撃力モンスターです。 |
ナチュル・スパイダーファング | |
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このカードは、相手が魔法・罠・効果モンスターの効果を発動したターンでなければ攻撃宣言できない。 | |
初出:2008年12月4日「DUEL TERMINAL -魔轟神復活!!-」収録 自分のターンに相手が効果を発動しないと攻撃できないため、なかなか使いづらいカードです。 |
ダーク・ヒーロー ゾンバイア | |
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このカードが戦闘によってモンスターを破壊する度に、 このカードの攻撃力は200ポイントダウンする。 このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事はできない。 | |
初出:2001年7月12日「Labyrinth of Nightmare -悪夢の迷宮-」収録 直接攻撃できない+数値ダウンのデメリット効果が重複しているモンスターです。 |
闇の芸術家 | |
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光属性モンスターの攻撃を受けた時、このカードの守備力は半分になる。 | |
初出:1999年7月17日「BOOSTER 3」収録 なぜかピンポイントでデメリット効果を付与されてしまったカードです。 |
霞の谷のファルコン | |
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このカードは、このカード以外の自分フィールド上のカード1枚を手札に戻さなければ攻撃宣言できない。 | |
初出:2008年12月4日「DUEL TERMINAL -魔轟神復活!!-」収録 デメリット効果ですが、使い方によっては相当強いカードです。 「安全地帯」や「強化蘇生」など永続カードと相性が良いです。 |
カラクリ無双 八壱八 | |
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このカードは攻撃可能な場合には攻撃しなければならない。フィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された時、このカードの表示形式を守備表示にする。このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。 | |
初出:2011年9月17日「EXTRA PACK Volume 4」収録 表示形式の変更をトリガーに発動する効果が多いカラクリデッキでのみ採用の余地ありです。 |
ビッグ・シールド・ガードナー | |
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①:裏側表示のこのモンスター1体のみを対象とする魔法カードが発動した時に発動する。 このカードを表側守備表示にし、その発動を無効にする。 ②:このカードは攻撃された場合、ダメージステップ終了時に攻撃表示になる。 | |
初出:2001年7月5日「遊戯王デュエルモンスターズ5 エキスパート1」特典カード 「D-HERO ディフェンドガイ」が登場するまでレベル4で最高の守備力を持っていました。 そのためデメリット効果を付与されてしまいました。 |
数値ダウン系
特にメリットもなく自身の攻撃力や守備力を下げる効果のみを持っているカードです。
『あまのじゃくの呪い』などと相性が良いです。
秒殺の暗殺者 | |
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このカードの攻撃力・守備力は、自分の手札の枚数×400ポイントダウンする。 | |
初出:2000年7月13日「Pharaoh’s Servant -ファラオのしもべ-」収録 デュエルリンクスでは一時期重宝されていたカードですが、OCGでは使いづらいカードです。 |
アーマード・フライ | |
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自分フィールド上にこのカード以外の昆虫族モンスターが存在しなければ、このカードの攻撃力・守備力はそれぞれ1000ポイントになる。 | |
初出:2002年3月21日「Pharaonic Guardian -王家の守護者-」収録 レベル3のモンスターの中では最高の攻撃力を誇ります。 昆虫デッキではそれなりに優秀なアタッカーになりそうです。 |
勇気機関車ブレイブポッポ | |
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①:このカードの攻撃宣言時に発動する。このカードの攻撃力はダメージステップ終了時まで元々の攻撃力の半分になる。 | |
初出:2014年5月17日「コレクターズパック-伝説の決闘者編-」収録 攻撃力が高いので攻撃宣言さえしなければ壁にはなりそうです。 |
通常召喚不可系
レアメタル・ドラゴン | |
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このカードは通常召喚できない。 | |
初出:2004年8月5日「PREMIUM PACK 7」収録 通常召喚できない効果のみを持つ珍しいカード。 「ゲートウェイ・ドラゴン」や、同パックに収録されていた「ファミリア・ナイト」と相性が良いです。 |
その他
遅すぎたオーク | |
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このカードは召喚したターンには攻撃できない。 | |
初出:2013年5月18日「EXTRA PACK -SWORD OF KNIGHTS-」収録 こんな効果ですが、海外での初登場時はシークレットレアでした。 |
大寒気 | |
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このターン、自分は魔法・罠カードの効果の使用及び発動・セットはできない。 | |
初出:2012年4月14日「RETURN OF THE DUELIST」収録 禁止カードである「大寒波」のパロディーカード。 「虚無空間」や「精霊の鏡」などと相性が良いです。 |
シエンの間者 | |
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自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。このターンのエンドフェイズ時まで、選択したカードのコントロールを相手に移す。 | |
初出:2005年5月26日「CYBERNETIC REVOLUTION」収録 自分のモンスターを相手に与えるだけのデメリット効果ですが、前述した「大盤振る舞い侍」や「悪魔の調理師」を相手に送りつけて自分のドロー加速に使えたりします。 |
不運なリポート | |
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相手は次のバトルフェイズを2回行う。 | |
初出:2007年7月21日「GLADIATOR’S ASSAULT」収録 「バトルマニア」や「地獄詩人ヘルポエマー」などと相性が良いです。 |
撤収命令 | |
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自分フィールド上に存在するモンスターを全て持ち主の手札に戻す。 | |
初出:2011年7月16日「PHOTON SHOCKWAVE」収録 「マジカルシルクハット」などと相性が良いです。 |
まとめ
ネタ的には『スクラップ・コング』なども紹介したかったのですが、メリット効果もあるカードを紹介し始めるとキリがないので今回は省きました。
レベル3,4で攻撃力・守備力のどちらかのステータスが高いカードにはデメリット効果があるみたいですね。
ちなみに、デメリット効果のみのカードはノーマルレアのカードが多く、今回紹介したカードでは、
- 『大盤振舞侍』
- 『ダーク・ヒーロー ゾンバイア』
- 『ギフトカード』
- 『誤爆』
- 『罰則金』
- 『大寒気』
- 『不運なリポート』
- 『撤収命令』
の8種類がノーマルレアでした。
パロディーカードはノーマルレアになることが多いので、他のノーマルレアが優秀な場合はちょっとガッカリしますね・・・
あまり増えることはないと思いますが、今後新規でデメリット効果のみのカードが登場したら追加していきます。