遊戯王には公式で発売・配布された高額なスリーブが沢山あります。
高額なスリーブは存在数が少ないモノが多いので、持っているだけで自慢できますが、最近、高額スリーブの偽物が発見されています。
今回はスリーブの購入を考えている方へ、高額スリーブを購入する前に知っておいてもらいたい本物と偽物の見分け方を紹介します。
偽物スリーブは大きく分けて2種類ありますが、今回は見分けるのが難しい精巧な偽物スリーブについて重点を置いて話します。
目次
粗雑な偽物スリーブ
粗雑な偽物スリーブはこんな感じのものです。
画像のスリーブは一例で他にも沢山の種類がありますが、公式で発売されているモンスターの絵柄のモノもあります(画像内では「レッド・デーモンズ・ドラゴン」と「レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター」)ので、注意してください。
ヤフオクやメルカリで出品される際は、商品名に「海外版」などと表記されている場合があります。海外版なのに「50枚入り」と日本語で書かれている時点で怪しいですけどね・・・
これらは中国産のスリーブで公式のモノと比べると印刷が少し荒く、色が濃いのが特徴です。
公式で発売されていない絵柄のスリーブで欲しいモノがある場合は購入を考えても良いと思いますが、公式で発売されている絵柄のスリーブを購入する際はよく確認してみてください。
その他にも、ロゴの部分に「遊戯の王」などと書かれているスリーブも存在しますが、こちらも中国製の偽物です。
精巧な偽物スリーブ
今回の本題はこちらです。
本物は主にアジア圏で配布されるスリーブですが、偽物は中国製ではなくアメリカ製だと思われます(オベリスクブルー等以外)。
こちらは種類がそこまで多くないので、どのスリーブに偽物があるのかを知っておくと購入の際に役立ちます。
表面の絵柄で見分けられるモノ
M・HERO ダークロウ 2015 ASIA JUDGE スリーブ
1枚目が本物・2枚目がカスタム品の偽物。
見分け方は、偽物の方が印刷が濃い・本物の方が「JUDGE 2015」ロゴ部分の縁の白色が太いといった点があげられます。
また、スリーブ裏面が黒と白のモノがあり、黒が本物・白が偽物との情報もあります。
本物は2015年にアジア圏のジャッジに配布されたモノです。偽物は海外のAmazonやeBayなどで販売されています。
混沌帝龍 -終焉の使者- 2016 ASIA JUDGE スリーブ
こちらも1枚目が本物・2枚目がカスタム品の偽物。
2016年初頭頃に出回り始めて問題となったスリーブです。
見分け方は、本物の方が紫色が濃い・本物の「オフィシャルカードゲーム」の文字の内側の縁が赤い(偽物は白い)といった点があげられます。
本物は2016年にアジア圏のジャッジに配布されたモノですが、偽物はこちらも海外のAmazonやeBayなどで販売されています。
一部の情報では、本物より偽物の方ができが良いという話も・・・
オベリスクブルー・オシリスレッド スリーブ
【#遊戯王 #スリーブ】※注意喚起※
画像のスリーブに偽物の疑いがあるものが
出回っているみたいです。お取り扱いお気をつけて下さい。 pic.twitter.com/8Db9n5Fspd— ドラゴンスター日本橋本店 (@ds_nipponbashi) 2018年5月30日
こちらは最近見つかったモノです。
100%偽物とは言い切れませんが、偽物の可能性が高いです。
「K」のフォントの違いや表面の艶加減が異なります。
艶や光沢は実際に手に取って見ないと分かりづらいので、ネットで購入する際は注意が必要です。
他の方法で見分けられるモノ
2014 winter promotion1 スリーブ
こちらはアジア圏で行われていたスリーブプレゼントキャンペーンです。
トライブフォースのパックを5パック購入ごとに、画像の3種類の中から5枚の同じスリーブの入ったパックが配布されました。
以前日本でも同じようなキャンペーンをやっていましたね。
こんな感じで配布されています(こちらは後述の第二弾のモノです)。
こちらはヤフオクで以前出品されていた商品です。
ヤフオクやメルカリなどのインターネット上ではこのような透明の袋に入った状態のモノが新品として沢山出品されていました。(最近はこのシリーズのスリーブ自体出品が少ないみたいですが・・・)
2014 winter promotion2 スリーブ
こちらもキャンペーン内容はほとんど同じです。
アジア圏でザ・シークレット・オブ・エボリューションを5パック購入すごとに、スリーブ5枚プレゼントみたいなキャンペーンです。
こちらも以前メルカリなどで出品されていたモノですが、やはり透明な袋に入って新品として出品されていました。
5種類のスリーブの見分け方
これら5種類の winter promotion スリーブの見分け方は、偽物は印刷が大きくずれている場合があるという点があげられます。
こちらは偽物のモノですが、印刷がものすごくずれています。
ここまでずれていると明らかですが、偽物でもほとんどずれていないモノなどもあるので、この5種類は本物と偽物の見分けが難しいです。
また、こちらもスリーブ裏面が黒と白のモノがあり、黒が本物・白が偽物との情報もあります。
これら5種類のスリーブの偽物も海外のAmazonやeBayなどで販売されています。
また、海外で販売されている偽物は上述したような透明の袋に入っているので、出回っているモノは偽物の可能性があります。
ショップではバラのモノを袋に入れる場合もあったりしますが、その際は中古品として販売している場合が多いです。個人で販売しているモノは十中八九自分で袋に入れているモノではないと思われますので、購入する際に注意・確認してみてください。
なぜ偽物スリーブが日本で多く出回るのか?
アメリカ製の精巧な偽物スリーブは本物と偽物の価格差が大きいため、転売目的などで多く輸入されます。
2016年に問題となった「混沌帝龍-終焉の使者-」のスリーブは当時1つ1万円前後で取引されていましたが、偽物を8000円前後で大量に出品するアカウントが登場しました。
海外のサイトで偽物は1つ1000円ほどで購入できるのぼろ儲けというわけです。
このようにして日本に多く輸入されるわけですが、海外ではどうでしょうか?
同じことがアメリカでも起こり得るでしょうか?
ここが日本で偽物が出回る大きな理由の1つなのですが、海外の販売ページなどを見ると、一言も「公式」(official)とは記載されていません。
その代わりに「custom」などと書かれている場合が多いです。
このような感じで、「カスタマイズ品ですよ」ということが明記されています。
海外の人は本物ではないと知って購入しているのです。
しかし日本人はどうでしょうか?
これらのスリーブを本物だと思って購入し、日本で本物として出品してしまった可能性があります。(もちろん偽物と知っていながら本物と偽って販売する悪い人もいると思いますが・・・)
そのため、他の海外スリーブなどよりも沢山輸入され、日本でも沢山出回っているわけです。
なので、商品説明などで「海外のカスタム品です」や「公式のモノではありません」という事が記載されていれば、海外のカスタムプレイマットのように「カスタムスリーブ」になったのですが、公式の本物スリーブとして日本で出品してしまった人のせいで偽物という認知のされ方になってしまいました。
日本で偽物のスリーブが多く出回っている理由はこんな感じです。
まとめ
今回は偽物のスリーブについて紹介しました。
今回紹介したスリーブの購入を検討している場合は参考にしてみてください。
また、出品者にスリーブの状態や入手方法を聞いてみるのも良いと思います。
オベリスクブルーとオシリスレッドのスリーブは、偽物がどのようなところから出てきているのか早く発見されてほしいですね。