【世界に6枚】「音響兵器ローレライ」ってどんなカード?【遊戯王】

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「音響兵器ローレライ」ってどんなカード?

2018年10月23日に遊戯王カードの偽物を販売した男性が商標法違反容疑で逮捕されました。

偽物などの悪いケースで遊戯王カードの名前を聞くことは、遊戯王ファンとしては好ましいものではありません。

今回は詳しく知らない方のために、話題となっているカード「音響兵器ローレライ」について紹介します。

音響兵器ローレライとは?

「音響兵器ローレライ」は2008年8月9・10日にドイツのベルリンで開催された『yugioh world championship 2008』で2~4位に入賞した人に配布されたカードです。

オフィシャルカードゲーム部門とゲーム部門の両方で3枚ずつしか配布されていないため、世界に6枚しか存在しません

最近の世界大会の賞品カードは、レプリカとして市販のパックなどに収録されることがありますが、2008年頃の賞品カードは再録されていないため、イラスト右下の型番「WCPS-EN802」しか存在しません。

また、世界大会の賞品カードは枚数の少なさから高額になることが多く、このカードもそのうちの1枚です。

効果は以下の通り。

星8/光属性/機械族/攻2400/守2000
このカードは特殊召喚できない。
このカードを通常召喚する場合、自分フィールド上に存在する 機械族モンスター3体をリリースしてアドバンス召喚しなければならない。 このカードが直接攻撃によって相手ライフを0にした場合、 このカードのコントローラーはマッチに勝利する。 このカードはデュエルで使用できない。

世界大会の賞品カードは公式のデュエルでは使用できないので、コレクター向きのカードと言えます。

値段はどれくらい?40万は安い?

今回の事件では40万円で取引されたとありましたが、最近では世界大会の賞品カードが40万円で売買されるケースはほとんどありません。

こちらは以前、2012年頃に「まんだらけ」で取り扱われていた際の値段ですが、68万2500円でした。

反射していて分かりづらいですが、手前右から3枚目のカードです。2014年9月にはこちらのお店で68万6000円で販売されています。

近年、世界大会の賞品カードは高騰傾向にありますが、2012~2014年頃の上位入賞カードの相場は大体これくらいです。

また、2010年以降の賞品カードはクリスタルに入っているため取り出すことはできませんが、その分カードに傷がつかないなど保存状態が良いモノが多いです。

今回話題になっているこのカードはクリスタルに入っていないため、素の状態で出回っています。そのため、最近の賞品カードよりは少し相場が低い可能性もあります。

2004年の世界大会で2~4位に配布されたカードも世界に6枚のカードですが、以前Amazonで95万円で出品されていました。

>>2004年の世界大会プロモについてはこちら

このように、以前は60万円~で買えた上位入賞カードも近年では100万円近くになることも多いです。

世界大会のカードはよく出回るのか?

そもそもドイツで行われた世界大会のカードが日本にあるの?」という疑問を持つ方もいると思いますが、世界大会の賞品カードが日本で出回ることは多いです。

「音響兵器ローレライ」が配布された2008年の世界大会では日本の方が優勝されていたりと、日本人が優勝・入賞することが多いのも理由のひとつです。

また、大会の賞品カードを日本に持ってくる人がいたりと、日本発祥のカードゲームだけあって、日本に高額カードが集まりやすいのかもしれません。


このように、日本(特に秋葉原や大阪)のショップに入荷することが多く、日本国内でも割と出回っています。

また、日本のコレクターの方が保持していたりもするので、結構な枚数日本にあると思われます。

本物と偽物の見分け方

遊戯王カードの見分け方は大きく3つあります。

  • 偽造防止ホログラム
  • 紙質や色合い
  • 文字のフォント

偽造防止ホログラムとはカードの右下についている銀色の四角いマークです。

1万円札などのお札にも似たようなホログラムが使用されていますが、コピー防止のために付いています。こちらは色々な角度から見ると本物か偽物か分かります。

次に紙質や色合いです。今回の事件では被害者の女性が色合いの違いなどに気がつき偽物と発覚したわけですが、紙質や色合いは実際に手に取ってみないと分かりづらいため、インターネットなどでの購入前に見分ける参考にはなりません。

最後に文字のフォントですが、遊戯王カードのフォントは「DFP隷書体」という有料フォントなので、殆どの人は持っていないと思います。

そのため今回の事件の偽物も、本物と比べると少し文字に違和感があります。

その他にも、今回の事件の偽物はイラスト右下の型番が「WCPS2008-EN002」となっていますが、前述の通りこのカードは「WCPS-EN802」しか存在しないため偽物であると分かります。

このように見分けることができます。

また、初めからオリカとして販売されているモノは本物ではありません。

カードゲームに詳しくない人はオリカの意味が分からず本物と思ってしまう時もあると思います。

オリカとはオリジナルカードの略で、悪く言えば偽物という意味です。

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こちらは以前ヤフーオークションに出品されていたオリカです。

精巧に作られていますが、商品名にオリカと記載してあります。

このような場合は今回の事件のように本物と偽って販売しているわけではありません。

こちらの記事でも偽物の見分け方について紹介しています。

>>偽物のブラックマジシャンガールについてはこちら

まとめ

存在枚数の少ないカードはその希少価値から高額になりやすいですが、今回の事件のように偽物が出回ることも多々あります。

ショップが偽物のカードを取り扱っていることはないと思いますが、今回のようにインターネットなどの個人間での取引の場合は絶対にないとは言いきれません。

そのため、高額カードを購入する際に事前に気をつけたいことは、

  • 本物であるかどうか(証明書などがある場合は見せてもらう)
  • 詳細な入手経路を教えてもらう
  • 偽物であった際の取り決めを明示する

など、本物を出品している出品者には失礼かもしれませんが、高額な取り引きのため、万が一のことも考えて事前に打てる手は打っておきましょう。

今回は「音響兵器ローレライ」について、その他の大会賞品カードなどと共に紹介しました。

今回のような事件は、遊戯王のイメージを悪くする以外の何物でもないので、今後なくなって欲しいですね。