遊戯王カードは1999年2月4日にブースターパック第一弾である『Vol.1』が発売されました。
20年以上前の商品ですが、コレクターには根強い人気があり、現在も未開封のままで残っているモノがショップやオークションに出品されることがあります。
ここでは、初期のカードを収録しているブースターパック『Vol.1』~『Vol.7』と『プレミアムパック』・『リミテッドエディション』の特徴や現在の相場を紹介します。
一般的に初期のカードとは、1枚目の『ブラック・マジシャン』のように『攻撃力・守備力』と記載されており、右下にホログラムの無いカードを指します。2枚目のように『攻・守』と記載されており、右下にホログラムの付いているカードは2期のカードです。
- ここでは美品&未開封品の相場を紹介しているので、状態によっては記載額より価格が上下する場合もあります。
- カードの値段はショップや時期によって大きく変わります。あくまで目安として参考にして下さい。
目次
初期のパック一覧
初期のパックは全部で12種類存在します。
それぞれ見ていきましょう。
ブースターパック
Vol.1
記念すべきブースターパック第一弾。 表紙に「青眼の白龍」が描かれているが、このパックには収録されていない。トップレアはウルトラレアの「ブラック・マジシャン」もう一枚のウルトラレアである「暗黒騎士ガイア」も近年高騰傾向にある。 |
Vol.2
罠カードを収録していない唯一のパック。 上級モンスターはウルトラレアの「カース・オブ・ドラゴン」のみ。現在でもよく使用されている「死者蘇生」もこのパックから登場。 |
Vol.3
新たなレアリティとして「シークレットレア」・「ノーマルレア」が登場。 初のシークレットは「竜騎士ガイア」、初のノーマルレアは「カードを狩る死神」。超強力ドローカード「強欲な壺」もこのパックから登場。 |
Vol.4
1体の生け贄で召喚できる高攻撃力モンスター「デーモンの召喚」がウルトラレアで登場。 シークレットレアは「ハーピィ・レディ三姉妹」、ノーマルレアは無し。ネタカードとして有名な「モリンフェン」もこのパックから登場。 |
Vol.5
新たなレアリティとして「パラレルレア」が登場。 ウルトラレアの4枚全てにパラレルレアが存在。ノーマルレアは「偽物の罠」。最強のコントロール奪取カード「心変わり」が登場。 |
Vol.6
ウルトラレア4種類が全てカウンター罠カードという珍しいパック。 また初期ブースターパックでは唯一既存の魔法カードを再録している。(再録されているのは「融合」)シークレットレアは「グレート・モス」と「千年竜」、ノーマルレアは「ベビードラゴン」、パラレルレアはシークレットレアの2枚にのみ存在。 |
Vol.7
最後の初期ブースターパック。 また初期ブースターパックでは唯一既存のモンスターカードを再録している。(再録されているのは「ケンタウロス」)シークレットレアは「聖なるバリア-ミラーフォース-」、ノーマルレアは「クリボー」。「リボルバー・ドラゴン」などの人気カードも収録。 |
『Vol.3』・『Vol.4』・『Vol.7』にはそれぞれ1枚、『Vol.6』には2枚「シークレットレア」が収録されているが、収録枚数には入っていない。なのでパックには全49種類と書いてあるが、実際には全50種類(『Vol.6』・『Vol.7』は全52種類)。(「ノーマルレア」はノーマルカードに含まれている)
Vol.8(贋品)
こちらは以前ヤフーオークションに1度だけ出品された贋品。 当時の落札価格は17500円。落札者がYouTubeに開封した動画をあげているが、中身も偽物のカードだった。 |
プレミアムパック
PREMIUM PACK 1
東京ドームで行われた『決闘者伝説 in TOKYO DOME』の会場限定販売であったが、想定外の混雑によりイベントは途中で打ち切りに。 後日、会場入場者にはこのパックの購入申込用紙と入場者特典カード2枚組が発送された。「時の魔術師」のみシークレットレア、他の9種類はウルトラレア。 |
後日発送された購入用紙には「1人20パックまで」と記載されており購入制限がある。
しかし、大会入場に申し込んだのが中学生以下の場合、同伴した保護者も申し込み購入できたため、40パックまで申し込みが可能であった。申し込み用紙に会場で配布されたチラシの一部を張り付ける必要があった。
PREMIUM PACK 2
ジャンプフェスタ2000の会場限定販売。 全てウルトラレアであり、1パックで収録カードが全て当たる。全ての収録カードは翌年3月23日に市販された『DARK CEREMONY EDITION』にてスーパーレアで再録された。 |
最近は『PREMIUM PACK 1』よりも相場が上がってきています。
リミテッドエディション
以下の3パックは1999年の週刊少年ジャンプ20号~25号にて行われた応募者全員サービスで入手できた。収録カードはすべて「ウルトラシークレットレア」仕様。
LIMITEDEDITION 遊戯
当時「千年の盾」は通常モンスターでは「青眼の白龍」以外で唯一「3000」というステータスを持っていたため人気であった。(「青眼の白龍」は攻撃力・「千年の盾」は守備力がそれぞれ3000である) |
このパックに収録されている『千年の盾』は、テキスト欄に「千年アイテムのひとつ」と書かれており原作の設定と矛盾が生じるため、以降再録の際は別のテキストが書かれている。
LIMITEDEDITION 城之内
「ヤマドラン」はゲームでは儀式モンスターだったが、通常モンスターとして収録された。 「メガソニック・アイ」は後に『Vol.7』で登場した「ゲート・キーパー」と全てのステータスが同じである。 |
LIMITEDEDITION 海馬
初期では唯一の海竜族下級モンスター「タクリミノス」を収録。 「ヤランゾ」・「2人3脚ゾンビ」は現在まで一度も再録されておらず、このパックでしか入手できない貴重なカードである。 |
豆知識
『Vol.1』~『Vol.3』にはパック裏面に「コナミホットライン」に関する記述のあるものとないものが存在する。(このサイトの画像では『Vol.2』のみ記述がありません)
『Vol.4』~『Vol.7』にはパック表面が『高橋和希/集英社』・『高橋和希 スタジオ・ダイス/集英社」と「スタジオ・ダイス」の記述のあるものとないものが存在する。
「スタジオ・ダイス」とは遊戯王の原作者である高橋和希先生が立ち上げた法人の名前です。2000年4月20日に発売された2期最初のパック(Vol.7の次のパック)である『Magic Ruler -魔法の支配者-』以降のパックには必ず記載されています。
そのため、2000年4月20日以降に製造された『Vol.4』~『Vol.7』には「スタジオ・ダイス」と記載されています。基本的に記載のある方が希少で価値があるとされています。
流通量が一番少なく希少なのは『Vol.5』です。最近は『Vol.7』も少なくなってきています。残りの5種類の流通量は同じくらいです。
そのため、『Vol.5』にノーマルレアとして収録されている『偽物の罠』の「スタジオ・ダイス」表記ありは以前ヤフオクで高額落札されていました。
最後に
今回は初期のパックを紹介しました。
2期3期の通常パックも紹介しているので、是非ご覧ください。